オフィス人間工学: より健康的で幸福度の高い職場にしましょう

オフィスで働く方は、職場環境がいかに自分の健康と幸福に影響を及ぼすかを認識されていることと思います。これは、オフィス人間工学の分野でもあります。

人間工学とは、人間と各自に与えられた環境との調和を意味します。職場環境の中では、人間工学は社員とオフィスという関係を表していると言ってもいいでしょう。

様々な研究によって、長時間座って仕事をする人は早期に死亡することが多いということが証明されています。心臓病、肥満、癌、うつ病などの精神的問題は全て、座りすぎなことと関連しています。座っている時間が長くなると心拍出量が変化するだけでなく、ビタミンDレベルやホルモンバランスが失われてしまいます。

それゆえ、職場での人間工学の主な課題は、労働者としてのあなたの身体的な能力に合ったワークステーションをデザインし、さらに、前述の健康リスクを防ぐようなワークステーションを作ることです。健康的な職場環境のために、以下のヒントを参考にしてみてください。

スタンディングデスク

18世紀以降から知られている方法ですが、このスタンディングデスクは最近10年の間に特にオフィス界で人気を博しているスタイルです。スタンドアップデスクは、オフィスワーカーの最大の敵である、ずっと座っていることに対しての解決策を提示しています。

スタンディングデスクは座ったり立ったりの切り替えを可能にします - 1時間や2時間、休み無しで同じ姿勢で仕事をしている人は、この調節可能なスタンドアップデスクはあなたの集中力の維持のためにも必要なものかもしれません。

しかし、スタンディングデスクをもって全てが解決すると考えるのは最善ではありません。WHOヨーロッパのような公的機関でも、調節可能なデスク、またはスタンディングデスクをオフィスワークに推奨していますが、座っているのと立っているのとでは最小限のエネルギー出力差しかないということを示す研究もあります。

自分に合ったイスを使いましょう

人間工学的にデザインされたイスは、オフィスワーカーの健康にポジティブな影響を及ぼすとして科学的にも裏付けられています。背骨をきちんとサポートするよう人間工学的にデザインされたイスは、足と膝を床に接地させ、ひじを机の上に置き、体重がイスの上に分散されるので、長時間座っても体の負担になりにくくなります。体全体の姿勢を改善してくれるとして、多くのオフィスワーカーが推奨しているニーリングチェアを使ってみるのもいいでしょう。

自分の姿勢をチェックしましょう

人間工学に基づいてデザインされたオフィス家具は、快適さをもたらしますが、イスやオフィスが完璧に体に合うというものではありません。自分の姿勢を知ることが、長期的に見てあなたの筋骨格を守る最善の方法です。

平らな机に腕を置いて体重を支え、頭と首の位置を確認してみてください: コンピューターで作業をする人の多くは、スクリーンの方向に首を伸ばすようにして頭を向けており、それは深刻な腱のダメージにつながります。バレエやヨガは、正しい直立姿勢になるようトレーニングするのに役立ちます。

外の環境を中に持ち込みましょう

オフィススペースは、実は体には極めて不自然です。そのため、できるだけ多くの日光を取り入れることが不可欠です。これが職場で可能な場合 (例えば、窓から外を見ることができる場合などはいいですが、もしそうでない場合には、屋外の公園や散歩道、緑のある場所などで、できるだけたくさん休憩を取るようにしてください。

職場全体の環境を考えましょう

あなたの職場があなたや同僚などの健康や幸福に良い影響をもたらさない場合には、職員のエクササイズやニーズに沿ったオフィス環境を作るよう上司を説得してください。これにはソーシャライゼーションやコラボレーションのための休憩エリアを作ることも含まれます。

それはまた、あなたが最も生産的で健康的でいられるようにするには何が必要なのかを知るのにも役立ちます。ノイズをシャットダウンするヘッドフォンで静かな環境を演出したり、その場でできるエクササイズをしたり、1,2時間ごとに外で小休憩を取ったりすることで、ずっと職場で健康的でいられることにつながるのです。

Johanna Cider (ジョアンナ・サイダー)
Johanna Cider (ジョアンナ・サイダー) はニュージーランドに本拠を置くフリーランスの作家であり、家庭やライフスタイルのトピックを中心に扱っています。彼女の作品などの情報は こちらから